後発医薬品

厚生労働省が目標とした後発医薬品(以下、GE)の浸透率80%(数量シェア)が達成されて以降、浸透率上昇ペースは鈍化したものの、GE使用促進策は継続的に実施されており、GE市場の成長は一定程度、継続するものと考えられます。

また一部企業の品質問題に端を発したGEの供給不足問題は依然継続し、安定的な製品供給が現在も課題となっています。

このような環境下、GE事業の持続成長を実現すべく、m ビット カジノする取り組み、医療用医薬品の厳格な品質管理に関わる信頼性保証体制の構築、さらには医療用医薬品の安定供給に対応する製品供給能力の向上を推進しています。

環境変化(社内外)

  • 医療財政逼迫に伴う医療費・薬剤費抑制策の推進
  • 製薬企業への信頼性確保の要望の高まり

機会

  • 薬剤費抑制策の推進に伴う後発医薬品の需要増加
  • 大型先発医薬品の特許切れ
  • 高品質な製品に対する需要の高まり

リスク

  • 後発医薬品使用促進のためのインセンティブの減少
  • 毎年の薬価改定による収益性の悪化
  • 原材料費、エネルギー価格の高騰

中期経営計画 「Vision 110 -Stage 1-」の取り組み

事業戦略後発医薬品事業の持続成長の実現

  • m ビット カジノし、新規追補品を中心に成長を加速する
  • グループ外を含め生産・調達体制を強化し、安定供給に努める
  • 事業環境に対応できる低コスト体制を構築する

中期経営計画の施策

追補収載品の創出力を維持・強化し、成長を加速する

キョーリン リメディオでは、安心して使用できるGEをお届けするために、医療関係者、患者さんの立場に立ち、医療現場での使いやすさや患者さんの服薬のニーズに応える製剤や包装の工夫を行ってきました。

今後は事業環境の変化に備えるべく、低分子化合物だけでなく、高薬理活性剤、抗がん剤、ニッチ領域の製剤等の新しい分野への挑戦も視野に入れ、専門性・人材・組織機能を強化して、自社m ビット カジノ力を高めることにより強みをもった存在感のある後発医薬品企業を目指します。

なお2023年度は、3成分8品目の追補収載品を発売しました。

高岡創剤研究所

写真:高岡創剤研究所

追補収載品の自社m ビット カジノ力を高いレベルで維持・強化することは後発医薬品事業の持続成長を実現するための根幹と考えています。追補収載品の品目数拡大を目的として、2017年7月に設置した高岡創剤研究所は、m ビット カジノ品目の特許調査・企画戦略から原薬評価、製剤設計及び品質評価、臨床試験、薬物濃度測定まで、申請データの取得に必要な機能を有しています。

この製剤m ビット カジノ力の質とm ビット カジノスピードをより向上させるために、富山県の産学官の連携システムを積極的に活用するなど、オープンイノベーションを推進しています。また異なる専門性を有する研究者を同じ部内に配するなどの組織再編や、研究者のコミュニケーション活性化による組織力の強化に取り組んでいます。

生産・調達体制を強化し、安定供給に努める

一部の企業における品質問題に端を発して広がった供給不安は、いまだ解消されていません。グループ一丸となって生産数量の最大化に取り組んでいます。2024年4月に稼働した高岡工場の早期の本格稼働を進め、製品供給能力の拡大に努めます。

事業環境に対応できる低コスト体制を構築する

キョーリン リメディオでは、これまでバランスの取れた複数の販路を通じた販売を強みとしてきました。今後はその強みを活かしながら、営業体制の効率化を図ることにより、販売力とコスト競争力を高めていきます。

オーソライズド・ジェネリック(AG)に取り組む

当社グループは、医療関係者や患者さんの様々なニーズに応えるべく、先発品、AGの両方を販売し、市場で一定の評価を得ており、AGの取り扱いは、製品価値の最大化につながるものと考えています。

現在販売中の「キプレス」のAGであるモンテルカスト錠「KM」、「ナゾネックス」のAGであるモメタゾン点鼻液50μg「杏林」、「ウリトス」のAGであるイミダフェナシン錠・OD錠0.1㎎「杏林」は、それぞれのGE市場内でシェア50%以上を獲得しています。