授乳婦に本剤(ムコダイン®錠250mg/錠500mg)を投与する場合は、治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討してください。
電子添文の記載は、以下のとおりです。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意 9.6 授乳婦 治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。 |
[参考]
本剤の動物での乳汁への移行性に関する情報は、以下のとおりです。
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哺育中ラットに[14C]カルボシステインを50mg/kgの用量で単回経口投与したときの血漿及び乳汁中放射能濃度を測定した結果、血漿中放射能濃度は投与後1時間に最高濃度(32.57μg eq./mL)となった後、速やかに低下して投与後4時間には4.93μg eq./mLとなった。その後はやや緩やかに低下し、投与後24及び48時間にはそれぞれ0.30及び0.09μg eq./mLとなった。乳汁中放射能濃度は投与後4時間に最高濃度(8.89μg eq./mL)となった後、やや緩やかに低下し、投与後24及び48時間にはそれぞれ1.49及び0.46μg eq./mLとなった。また、乳汁中放射能の消失半減期(11.1時間)は血漿(10.1時間)とほぼ同程度であった。
- 電子添文(9.6項)[2024年5月改訂(第2版)]
- 参考;インタビューフォーム(VII.5.(3)乳汁への移行性)[2024年5月改訂(第25版)]
2025/2/3