本剤(ペンタサ®注腸1g)の有効成分であるメサラジンの代謝と排泄の経路は、以下のとおりです。
◆代謝
メサラジンは全身に分布するN-アセチルトランスフェラーゼによって生体内でアセチル体に代謝されます。
◆排泄
潰瘍性大腸炎患者9例にメサラジン注腸剤100mL(メサラジンとして1g含有)を単回経直腸投与した際の投与後48時間までの排泄率は、尿中では未変化体は検出せず、アセチル体が35%(中央値、範囲20~79%)であり、糞中では未変化体が26%(中央値、範囲18~43%)、アセチル体が2%(中央値、範囲0.1~6%)でした(外国人データ)1)。
[解説]
◆代謝
ヒトにおいて、メサラジンは全身に分布するN-アセチルトランスフェラーゼによって生体内で安定なアセチル体(N-アセチルメサラジン)に代謝される。経口投与の場合は消化管、肝臓が主な代謝部位となっている。
- 電子添文(16.4項、16.5項)[2024年5月改訂(第4版)]
- 解説;インタビューフォーム(VII.6.代謝)[2024年5月改訂(第20版)]
References
- Bondesen, S. et al. :Scand. J. Gastroenterol. 1984 ;19 :677-682(PMID:6382570)
2024/5/31