本剤(ペンタサ®坐剤1g)を直腸内に挿入した場合、本剤の有効成分であるメサラジンが腸内で到達する範囲は"直腸部"に限局されます。
このため、S状結腸より口側の炎症には効果が期待できませんので、本剤は直腸部の炎症性病変に対して使用してください。
図 大腸の部位とその名称
電子添文の記載は、以下のとおりです。
5. 効能又は効果に関連する注意 直腸部の炎症性病変に対して使用すること。なお、本剤が腸内で到達する範囲は直腸部に限局されるため、S状結腸より口側の炎症には効果が期待できない。[16.8参照] |
[解説]
153Smで標識したメサラジン坐剤1gを健康成人8例に直腸内投与したときの腸内での到達部位を検討した結果、8例全例で直腸部に限局した(外国人データ)1)。
- 電子添文(5項)[2024年5月改訂(第4版)]
- 患者向け服薬指導資材(ペンタサ®坐剤1gの使い方)
- 解説;電子添文(16.8項)[2024年5月改訂(第4版)]
References
- Brown, J. et al. :Aliment. Pharmacol. Ther. 1997 ;11 :685-691(PMID:9305476)
2024/5/31