本剤(ペンタサ®顆粒94%/錠250mg/錠500mg)の有効成分であるメサラジンの血中濃度は、以下のとおりです。
◆単回投与
健康成人にペンタサ顆粒94%又はペンタサ錠250mg(両剤共メサラジンとして1,000mg)を空腹時に単回経口投与したとき、血漿中未変化体の薬物動態パラメータは表1のとおりでした1)。
表1 ペンタサ顆粒94%又はペンタサ錠250mg(両剤共メサラジンとして1,000mg)を空腹時に単回経口投与したときの未変化体の薬物動態パラメータ
投与薬剤 |
投与量 (メサラジンとして) |
例数 |
Cmax (ng/mL) |
Tmax (hr) |
t1/2 (hr) |
AUCt (ng・hr/mL) |
---|---|---|---|---|---|---|
ペンタサ顆粒94% |
1000mg |
30 |
1,333.2 ± 815.7 |
2.6 ± 1.5 |
2.0 ± 1.4 |
4,316.6 ± 1,913.4 |
ペンタサ錠 250mg |
1000mg |
30 |
1,341.0 ± 767.8 |
2.2 ± 1.3 |
2.0 ± 1.6 |
4,113.9 ± 1,964.8 |
平均値±標準偏差
◆反復投与
健康成人にペンタサ錠250mg(メサラジンとして2,000mg) を1日2回6日間反復経口投与したときの薬物動態パラメータ は表2のとおりでした。 また、血漿中の未変化体及びアセチル体濃度はともに4日間以内に定常状態に達し、体内蓄積傾向は認められませんでした2)。
表2 ペンタサ錠1回2,000mgを1日2回6日間反復経口投与したときの薬物動態パラメータ
測定対象物 |
測定時期 |
投与量 (メサラジンとして) |
例数 |
Cmax (ng/mL) |
Tmax (hr) |
T1/2 (hr) |
AUC (ng・hr/mL) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
未変化体 |
1日目 |
2000mg |
6 |
7,189.5 ± 5,093.1 |
2.8 ± 0.8 |
6.0 ± 3.8 |
23,065.7 ± 12,961.4#1 |
6日目 |
2000mg |
6 |
7,242.0 ± 3,334.5 |
3.0 ± 0.9 |
5.3 ± 1.4 |
30,563.7 ± 10,722.4#2 |
|
アセチル体 |
1日目 |
2000mg |
6 |
7,676.0 ± 4,671.4 |
3.0 ± 0.9 |
7.9 ± 2.7 |
44,063.7 ± 18,400.0#1 |
6日目 |
2000mg |
6 |
7,385.3 ± 3,142.5 |
2.8 ± 0.8 |
5.8 ± 1.4 |
56,552.5 ± 14,999.3#2 |
平均値±標準偏差、#1:AUC0-24、#2:AUC0-72
- 顆粒94%;電子添文(16.1項)[2024年5月改訂(第4版)]
- 錠250mg/錠500mg;電子添文(16.1.3項)[2024年5月改訂(第4版)]
References
- 社内資料 :ペンタサ顆粒94%の体内動態
- 社内資料 :国内第I相反復投与試験 -用法・用量追加時-
2024/12/2