本剤(ペンタサ®注腸1g)を直腸内注入した後の保持時間と効果を検討したデータはありませんが、注腸療法の効果は薬液を大腸内に保持(排便せずに維持)しておく時間に依存すると言われています。
このため、就寝前に本剤を注腸し、起床時まで保持することが理想的です。
[補足]
就寝前に注腸して一晩保持すると、朝の排便時に残った注腸液が排泄されることがありますが、これは効果を発揮した後の液ですので、特に心配する必要はありません。
また、本剤を健康成人に注入した場合、薬剤が大腸内へ拡散するのにかかる時間は1~4時間でした1)。
References
- Brown, J. et al. :Aliment. Pharmacol. Ther. 1997 ;11 :685-691(PMID:9305476)
2024/5/31