本剤(ベオーバ®錠50mg)の薬物動態において、ケトコナゾールと本剤との併用により本剤のCmax及びAUCinfがそれぞれ2.22倍及び2.08倍に上昇しました。
[解説]
◆トルテロジン
健康成人12例にビベグロン100mg注)とCYP2D6の基質であるトルテロジン4mgを併用投与したとき、ビベグロンのCmax及びAUC0-24は、ビベグロンを単独投与したときと比べて、それぞれ1.03及び1.08倍であった。また、トルテロジンのCmax及びAUC0-24は、トルテロジンを単独投与したときと比べて、それぞれ1.12及び1.08倍であった(外国人データ)。
◆ケトコナゾール
健康成人10例にビベグロン100mg注)と強いCYP3A4及びP-gpの阻害剤であるケトコナゾール※200mgを併用投与したとき、ビベグロンのCmax及びAUCinfはそれぞれ2.22及び2.08倍であった(外国人データ)。
※:経口剤は国内未発売
◆ジルチアゼム
健康成人12例にビベグロン100mg注)と中程度のCYP3A4及びP-gpの阻害剤であるジルチアゼム240mgを併用投与したとき、ビベグロンのCmax及びAUCinfはそれぞれ1.68及び1.63倍であった(外国人データ)。
◆経口避妊薬
閉経後又は卵巣摘出後の女性18例にビベグロン100mg注)と経口避妊薬(エチニルエストラジオール0.03mg/レボノルゲストレル0.15mg)を併用投与したとき、エチニルエストラジオールのCmax及びAUCinfはそれぞれ0.96及び1.04倍、レボノルゲストレルはそれぞれ1.18及び1.21倍であった(外国人データ)。
◆ジゴキシン
健康成人18例にビベグロン100mg注)とP-gp基質であるジゴキシン0.25mgを併用投与したとき、ジゴキシンのCmax及びAUCinfはそれぞれ1.21及び1.11倍であった(外国人データ)。
注)本剤の用法及び用量は、「通常、成人にはビベグロンとして50mgを1日1回食後に経口投与する。」です。
[関連FAQ]
- 電子添文(16.7.2項)[2024年10月改訂(第5版)]
- 解説;インタビューフォーム(VII.1.2(4)2)併用薬の影響)[2024年10月改訂(第9版)]
2024/11/18