本剤(ペンタサ®顆粒94%/錠250mg/錠500mg)の有効成分であるメサラジンの代謝と排泄の経路は、以下のとおりです。
◆代謝
メサラジンは全身に分布するN-アセチルトランスフェラーゼによって生体内でアセチル体に代謝されます。
◆排泄
- 健康成人にメサラジンとして1,000mg(ペンタサ錠250mg 4錠)を食後単回経口投与した際、96時間後の尿中排泄率は、28.4%(アセチル体として27.7%)であり、糞中排泄率は50.0%(アセチル体として23.5%)でした1)。
- 健康成人にメサラジンとして2,000mg(ペンタサ錠250mg 8錠)を1日2回、6日間反復経口投与した際、尿中排泄は投与開始後4日間以内に定常状態に達し、体内蓄積傾向は認められず、144時間後までの累積尿中排泄率は34.7%(アセチル体として25.6%)でした2)。
[解説]
◆代謝
ヒトにおいて、メサラジンは全身に分布するN-アセチルトランスフェラーゼによって生体内で安定なアセチル体(N-アセチルメサラジン)に代謝される。経口投与の場合は消化管、肝臓が主な代謝部位となっている。
- 顆粒94%;電子添文(16.4項、16.5項)[2024年5月改訂(第4版)]
- 錠250mg/錠500mg;電子添文(16.4項、16.5項)[2024年5月改訂(第4版)]
- 解説;インタビューフォーム(VII.6.代謝)[2024年5月改訂(第28版)]
References
- 檜垣晴夫, 他. :薬理と治療. 1994 ;22(Suppl.10) :S2467-S2495
- 社内資料 :国内第I相反復投与試験 -用法・用量追加時-
2024/6/3