本剤(ジムソ®膀胱内注入液50%)の承認までの間質性膀胱炎患者※を対象とした国内第III相試験の安全性解析対象集団49例において、投与時反応として、膀胱痛15例(30.6%)、尿道痛7例(14.3%)、膀胱刺激症状5例(10.2%)及び膀胱不快感4例(8.2%)が報告されています。
また、50%ジメチルスルホキシドの投与により約10%の患者で膀胱の痙攣や刺激症状を発現したとの報告1)がありますので、本剤投与により投与時反応(膀胱痛、尿道痛、膀胱刺激症状、膀胱不快感等)が比較的高頻度に発現すると考えられます。
※膀胱内視鏡検査でハンナ病変がある患者(ハンナ型)及びハンナ病変はないが点状出血のある患者(非ハンナ型)を含む。
注)本剤の承認された効能又は効果は「間質性膀胱炎(ハンナ型)の諸症状(膀胱に関連する慢性の骨盤部の疼痛、圧迫感及び不快感、尿意亢進又は頻尿等の下部尿路症状)の改善」です。
[補足]
投与時反応(膀胱痛、尿道痛、膀胱刺激症状、膀胱不快感等)は、RMPの安全性検討事項の「重要な特定されたリスク」に挙げられています。
- インタビューフォーム(VIII.5.重要な基本的注意とその理由、VIII.8.(2)1)副作用の種類別発現頻度)[2024年5月改訂(第4版)]
- 補足;医薬品リスク管理計画書(RMP)[2023年4月26日提出]
References
- Sant, G.R. :Urology. 1987 ;29(4 Suppl) :17-21 (PMID:3551281)
2024/5/23